化学防護服の適切な使用

化学防護服を正しく使用するには、まず化学防護靴の性能、耐久性、快適さを考慮する必要があります。化学防護服の分類に従って正しく選択することは、使用者の個人の安全に直接影響します。適切な化学防護服を購入したら、正しく使用することで個人の安全が向上します。

消防士は完全密閉式の化学防護服を着用して、漏洩タンクローリーの緊急救助を行います

通気性のある化学防護服は、偶発的な接触、低濃度、ガス状の酸が存在する軽度の酸汚染職場でも着用できますが、継続的な接触、高濃度、液体状の酸が存在する重度の酸汚染職場でも着用できます。保護要件から始まり、高レベルの保護を備えた完全に密閉された化学防護服を着用し、ガスマスク、空気呼吸器、その他の保護具を適切に装備します。

化学防護服を着用する前に、湿気、損傷、断線、接着剤の開き、カビ、膨れ、脆さ、コーティング剥がれなどがないかよく確認し、異常がある場合には使用を中止してください。着用するときは、機械的損傷を防ぐために鋭利な物体との接触を避けてください。合成繊維の化学防護服は裸火との接触を避けてください。

化学防護服の生地、縫合糸、付属品などはすべて耐酸性、耐腐食性の耐薬品性素材で作られており、縫い目の耐薬品性能は生地の保護性能よりも低くないため、一度着用すると、化学防護服が破損した場合、自分で修理することはできません。

化学防護服の使用に対する温度の影響。人間の寒さや熱に対する抵抗力によれば、一般に-2℃以下の温度では凍傷が発生する可能性があり、46℃以上の温度では第1度の火傷が発生する可能性があります。化学防護服は熱に対する防御機能を備えていないため、化学防護服を着用する際には人体が耐えられる温度範囲を第一に考慮する必要があります。また、化学防護服の耐浸透性能パラメータは（17～30）℃で測定されるため、異なる温度が化学防護服の防護性能に及ぼす影響に注意する必要があります。

化学防護服の着用支援。酸の危険性が高い状況では、生産プロセス文書および作業手順の要件に従って、化学防護服、化学防護ブーツ、化学防護手袋、空気呼吸器およびその他の個人用保護具を着用する必要があります。

化学防護服の漏洩時の対処方法は？硫酸、塩酸、硝酸などの強酸は、皮膚、粘膜、その他の組織に強い刺激性と腐食性をもたらし、接触すると火傷、潰瘍、その他の傷害を引き起こす可能性があります。作業中に化学防護服が漏れた場合は、汚染された化学防護服を直ちに脱ぎ、皮膚を多量の水で少なくとも15分間洗い流す必要があります。

さらに、化学物質が目に触れた場合は、直ちに多量の水または生理食塩水で少なくとも 15 分間徹底的に洗い流してください。誤って吸い込んだ場合は、すぐにその場を離れ、新鮮な空気の場所に移動してください。呼吸困難がある場合は、酸素を投与する必要があります。誤って吸入した場合は、すぐに水で口をすすぎ、牛乳または卵白を飲ませてください。重症の場合は、すぐに病院に送って治療を受ける必要があります。